2020年5月14日木曜日

vSphere with GPU

先日、vSphere7がリリースされブログなどでもTKGなど新機能の情報が多くなってきました。DockerやKubernetesはこれまでのインフラSEにはちょっと難しいですが、これからのSEには必要な知識だと思います。


さて、本題のvSphereでのGPU利用に次いてです。
最近はAIやDeep Learningということで毎日のように実証実験や導入事例のニュースが発表されています。コロナ関連でもAIを活用といったニュースがありますが、AI / Deep Learningで欠かせないのがGPUです。 

今現在、vSphereでGPUを利用するとなると2つの構成をとることができます。

 1. GPU パススルー
 2. NVIDIA GRID


1のGPUパススルーはvSpherにGPUを搭載し、仮想サーバへGPUを占有で割り当てて利用する方法です。このメリットは仮想サーバでGPUを占有できることです。その一方でデメリットはvMotionができないことです。vMotionやDRSが利用できないことでメンテナンスタイムやノード障害で仮想サーバが長時間停止する可能性があります。 Deep Learningで学習処理を行っているときにあと数十分で終わるところで障害でも発生したら目も当てられないですね。。。


2つ目のNVIDIA GRIDは、vMotionができますが、追加のライセンスが必要なことや、仮想サーバに割り当てられるGPUが4枚まで。また、構成が複雑になるなどのデメリットがあります。


そして私がかなり期待しているのが今後リリースされてくる予定のBitfusionです。
GPU Poolからネットワーク経由で仮想サーバにGPUを提供するのでネットワークがかなり重要になってくると想像できますが、仮想サーバへのGPU割り当て数は特に制限ないし、vMotionも可能と、上記2つのデメリットを補うことができると想像します。
GPUも複数割り当てや、メモリ分割しての割り当てなどかなり柔軟に対応できるようなのと、Dockerなどのコンテナ環境でも利用できそうです。

今後のAIインフラも変わってくるのではないかと思います。