2018年8月29日水曜日

NSX Edge on Bare Metal



NSXには仮想NWアプライアンスとしてEdgeが提供されていて、EdgeではRouting、Firewall、LoadBalancerなどNWの機能を提供しています。

NSX-VではEdgeはESXi上に展開されますが、NSX-TではBare Metalとして物理環境に直接Edgeを導入することができます。

まだまだ利用されることは少ないからでしょうか、インストール要件の条件(サポートされるハードウェア)がまだまだ少ないのが現状です。


※NSX-Tのマニュアルから要件の抜粋


NSX Edge 仮想マシンとベア メタル NSX Edge CPU の要件

ハードウェア
タイプ
CPU
  • Xeon 56xx (Westmere-EP)
  • Xeon E7-xxxx(Westmere-EX 以降の世代の CPU)
  • Xeon E5-xxxx(Sandy Bridge 以降の世代の CPU)

ベア メタル NSX Edge 固有の NIC 要件

NIC タイプ
説明
PCI デバイス ID
Intel X520/Intel 82599
IXGBE_DEV_ID_82599_KX4
IXGBE_DEV_ID_82599_KX4_MEZZ
IXGBE_DEV_ID_82599_KR
IXGBE_DEV_ID_82599_COMBO_BACKPLANE
IXGBE_SUBDEV_ID_82599_KX4_KR_MEZZ
IXGBE_DEV_ID_82599_CX4
IXGBE_DEV_ID_82599_SFP
IXGBE_SUBDEV_ID_82599_SFP
IXGBE_SUBDEV_ID_82599_RNDC
IXGBE_SUBDEV_ID_82599_560FLR
IXGBE_SUBDEV_ID_82599_ECNA_DP
IXGBE_DEV_ID_82599_SFP_EM
IXGBE_DEV_ID_82599_SFP_SF2
IXGBE_DEV_ID_82599_SFP_SF_QP
IXGBE_DEV_ID_82599_QSFP_SF_QP
IXGBE_DEV_ID_82599EN_SFP
IXGBE_DEV_ID_82599_XAUI_LOM
IXGBE_DEV_ID_82599_T3_LOM
0x10F7
0x1514
0x1517
0x10F8
0x000C
0x10F9
0x10FB
0x11A9
0x1F72
0x17D0
0x0470
0x1507
0x154D
0x154A
0x1558
0x1557
0x10FC
0x151C
Intel X540
IXGBE_DEV_ID_X540T
IXGBE_DEV_ID_X540T1
0x1528
0x1560
Intel X550
IXGBE_DEV_ID_X550T
IXGBE_DEV_ID_X550T1
0x1563
0x15D1
Intel X710
I40E_DEV_ID_SFP_X710
I40E_DEV_ID_KX_C
I40E_DEV_ID_10G_BASE_T
0x1572
0x1581
0x1586
Intel XL710
I40E_DEV_ID_KX_B
I40E_DEV_ID_QSFP_A
I40E_DEV_ID_QSFP_B
I40E_DEV_ID_QSFP_C
0x1580
0x1583
0x1584
0x1585

ベア メタル NSX Edge のメモリ、CPU、ディスクの要件

メモリ
CPU コア
ディスク容量
32 GB
8
200 GB


どのようなシチュエーションで利用するかは今後書いていきます。

2018年8月21日火曜日

NSXとエンジニア



ITニュースサイトのクラウドウォッチに国内SDN市場の記事(2018/8/20)が掲載されていました。

クラウドウォッチ(国内SDN市場)

記事によると、国内SDN市場は3強(VMware, Cisco, NEC)でそのうちオーバーレイ型はVMware、コントローラアプライアンス型のCiscoとNECに分けられています。

記事内のグラフを見てみるとSDN市場が急速に拡大していることが推測でき、その中でもコントローラ型に比べてNSXの売り上げはかなり大きなものだと見て取れます。

NSXは当初セキュリティの観点でマイクロセグメンテーションを目的とした導入ほとんどだったようですが、昨年からはネットワーク仮想化での検討が増えてきた印象で、将来のマルチクラウド環境の導入まで考慮している企業が多くなっています。

個人的にはここ2,3年でNSXも急速に広がっていくのではないかと思いますが、課題なのは構築はだれが? 運用はだれが?だと思います。

NSXは当然ネットワークの知識が必要ですが、仮想サーバ(vSphere)の知識も必要です。サーバエンジニアが今までのスキルでは扱いきれないですし、ネットワークエンジニアもESXやvCenterなど仮想化のスキル習得も必要です。

エンジニアもサーバだけ、ネットワークだけでは生き残れない時代になってきています。デジタルトランスフォーメーションと同時にエンジニアトランスフォーメーションも必要になっています。