今回のリリースで大きな変更としては、製品名称が NSX-T Data Centerに変更となりました。 NSXファミリーの変更に伴う名称変更なんですかね。
機能的な部分での変更は、やはりクラウドとコンテナ対応を進めているといったイメージがあります。
NSX Cloud の機能強化
- AWS 環境のサポート:AWS 環境での NSX Cloud のサポート。
- Azure VNET での NSX Agent の自動プロビジョニング
- オンプレミスとパブリック クラウド間の VPN サポートNSX Cloud Public Cloud Gateway 内部に、API を使用する組み込みのVPN 機能が含まれています。VPN 機能を使用して、以下の間に IPsec リンクを作成することができます。
- 管理対象のコンピュート Amazon VPC/Azure VNET と、トランジット Amazon VPC/Azure VNET のサードパーティ製サービスの仮想マシン
- 管理対象の Amazon VPC/Azure VNET と、オンプレミス VPN デバイス
- NSX Cloud エージェントの OS サポートの拡張:NSX Cloud は、パブリック クラウドで RHEL 7.5 オペレーティング システムをサポートしています。
ベアメタル ホストでの NSX-T Data Center サポートの導入
ベアメタルのサポートには、ベアメタル サーバで実行する Linux ベースのワークロードや、ハイパーバイザーを使用せずにベアメタル サーバで実行するコンテナが含まれます。NSX-T Data Center は Open vSwitch を利用して、Linux ホストを NSX-T Data Center トランスポート ノードとして使用できるようにします。
- ベアメタル サーバのサポート:RHEL 7.4、CentOS 7.4、Ubuntu 16.0.4 オペレーション システムを実行するネイティブ コンピュート ワークロードが含まれます。これにより、ユーザーは VLAN やオーバーレイ バッキング接続を介してベアメタル コンピュート ワークロードを接続できるほか、仮想から物理への通信フローや物理から物理への通信フローに対してマイクロセグメンテーション ポリシーを適用(ステートフル レイヤー 4 を適用)することができます。
- ベアメタルの Linux コンテナのサポート:Kubernetes および RedHat OpenShift Container Platform を使用して、RHEL 7.4 または RHEL 7.5 を使用したベアメタルの Linux ホスト上で Docker Containers を実行します。
クラウド連携としては上記のとおり、AWSとAzureの機能強化を連携しています。コンテナ対応はベアメタルのLinuxサーバ及びベアメタルのLinuxコンテナをサポート強化しています。
NSX-Tは将来のハイブリッドクラウド、コンテナを見据えたアップデートがされているようなので、今後は注目の製品だと感じています。