vSANではSSDとHDDを組み合わせたハイブリッド構成とSSDのみで構成するAll Flash構成を組むことができます。
All Flash構成の場合、SSDの価格が安くなったとは言えHDDに比べればGB単価は高く、容量効率化のため重複排除や圧縮などの利用を検討されることもあると思います。
重複排除と圧縮で容量削減できてSSDを必要以上に搭載する必要もなく、お財布的にも有効な機能ではありますが、ちょっと注意点を。。。
まず、注意点の前に理解しておくことですが、vSANの重複排除の単位はクラスタではなくディスクグループ単位となります。
なので、重複排除を利用している環境でキャパシティディスクの障害が発生した場合には障害が発生したディスクが含まれるディスクグループ全体がアクセス不可となります。よって障害復旧までの時間が重複排除無しの環境に比べて長くかかる傾向にあります。
ハイブリッド構成およびAll Flashで重複排除を利用していない場合は、影響範囲は障害が発生したディスク1本のみとなります。
重複排除は価格面でとてもメリットのある機能ですが、平常運転時のみではなく障害発生時、復旧時の挙動も理解したうえで利用していただければと思います。