2018年9月21日金曜日

VMware Cloud on AWSって?

VMware Cloud on AWSの東京リージョン開設が近づき、徐々に日本語情報も出始めましたね。

VMware Cloud on AWSはざっくりいうと、オンプレのvSphere環境とAWSのハイブリッドクラウドというところですが、仮想マシンがオンプレとクラウドを行ったり、来たりになります。

それだけだとAWSじゃなくても。。。となってしまいますので、VMware Cloud on AWSの特徴的な部分をご紹介します。


まず、VMware Cloud on AWSの利点ですが、AWSのサイト( https://aws.amazon.com/jp/vmware/faqs/ )では次のように紹介されています。


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VMware Cloud on AWS を使用する利点は何ですか?
VMware Cloud on AWS では、VMware ベースのデータセンターと AWS クラウド間で、一貫性のある相互運用可能なインフラストラクチャとサービスが提供されるため、多様な環境を管理する複雑さと、それに関連するリスクを最小限に抑えることができます。VMware Cloud on AWS により、AWS のサービスへのネイティブなアクセスや、ライフサイクルの中でエンタープライズアプリケーションの価値を高めるイノベーションを実現できます。
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簡単にいうと、オンプレとクラウドで同じ感じで運用できて、AWSのサービス(S3やElastic Load Balancing, Amazon RDSなどなど)も利用できるということです。



そして、現時点(2018,9,21)で利用できるリージョンは下の5か所となっています。

AWS 米国東部 (バージニア北部)
AWS 米国西部 (オレゴン)
AWS 欧州 (フランクフルト)
AWS 欧州 (ロンドン) 
AWS アジアパシフィック (シドニー) 

今時点で、日本から海外のリージョンを利用することもできますが、やはり距離の問題もあり遅延が大きくて操作にはストレスがあるとのことです。

そして、VMware Cloud on AWSを利用する場合には、オンプレ側がvSphere6.0移行である必要があります。



次回は、AWS側のハードウェア仕様を説明します。














2018年9月12日水曜日

vSANの重複排除とSSD障害


vSANではSSDとHDDを組み合わせたハイブリッド構成とSSDのみで構成するAll Flash構成を組むことができます。

All Flash構成の場合、SSDの価格が安くなったとは言えHDDに比べればGB単価は高く、容量効率化のため重複排除や圧縮などの利用を検討されることもあると思います。

重複排除と圧縮で容量削減できてSSDを必要以上に搭載する必要もなく、お財布的にも有効な機能ではありますが、ちょっと注意点を。。。

まず、注意点の前に理解しておくことですが、vSANの重複排除の単位はクラスタではなくディスクグループ単位となります。

なので、重複排除を利用している環境でキャパシティディスクの障害が発生した場合には障害が発生したディスクが含まれるディスクグループ全体がアクセス不可となります。よって障害復旧までの時間が重複排除無しの環境に比べて長くかかる傾向にあります。

ハイブリッド構成およびAll Flashで重複排除を利用していない場合は、影響範囲は障害が発生したディスク1本のみとなります。






重複排除は価格面でとてもメリットのある機能ですが、平常運転時のみではなく障害発生時、復旧時の挙動も理解したうえで利用していただければと思います。